新型コロナウイルス感染症について(参考厚生労働省HP)
井上病院 理事長 井上文之
- 昨年の12月から中国武漢市を中心に広がっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて、休校になったり人の集まる行事が中止になったりしています。
- この新型コロナウイルスの毒性はさほど高くないのですが、新型にて免疫力を持った人は皆無で感染力は強く、又、従来のインフルエンザ等に比べて潜伏期が長く、症状が無症状から肺炎など呼吸器症状の強い人など多様のようです。
- 強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多いことが特徴とされており、小児においては重症例が少ないのですが、高齢者・基礎疾患を有する人に重症化しやすいと報告されています。
- 免疫力の低下した高齢者や持病を持っている人にとっては、大変な脅威となっています。まずはこのウイルスを当院内に入れない水際対策が重要であります。注意すべきことは、職員、ご家族よりの持ち込みをブロックすること、できるだけ面会を控えてもらい、職員は日頃の体調管理を十分にし、手洗いを頻回に行うことです。アルコールはウイルスに対して効果あるのですが、ウイルスが汚れなどで覆われていると効果がなく、アルコールが直接ウイルスに接することが必要です。
- 新型コロナウイルス感染症の特徴
発熱やのどの痛み、咳が長引くこと(1週間前後)が多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多いことが特徴です。季節性インフルエンザと比べ、重症化するリスクが高いと考えられます。
- 日常生活で気を付けること
① 手洗いが大切です。こまめに石けんやアルコール消毒液などで手を洗いましょう。
② 咳やくしゃみを手で押さえると、その手で触ったものにウイルスが付着し、ドアノブなどを介して他の方に病気をうつす可能性があります。咳・くしゃみをする際には、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえるなどして咳エチケットを守ってください。
③ ご高齢の方や基礎疾患のある方は重症化しやすい可能性が考えられます。人込みの多い場所は避けてください。閉鎖した空間・近距離での多人数の会話等には注意が必要です。
④ 発熱等の風邪の症状が見られるときは、学校や会社を休んでください。発熱等の風邪症状が見られたら、毎日、体温を測定して記録してください。
- マスクをした方がよいのはどのような時?
マスクは、咳やくしゃみによる飛沫やそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ上で高い効果を持ちます。混み合った場所・屋内・乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられます。屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる予防効果はあまり認められていません。
マスク着用時には鼻からあごまでを覆い、隙間がないようにつけましょう。
福山市の相談窓口
福山市保健所 電話(084)928-1350
平日:8時30分~17時00分は,福山市保健所(保健予防課)に
平日:17時00分~翌日8時30分(夜間)と休日は,コールセンターに繋がります。