皮膚科の大切さ
井上病院 皮膚科部長 久山陽子医師
- 〈 皮膚科の大切さ 〉
昔から皮ふに関する病気はとても身近です。かつてはハンセン病や梅毒、天然痘などによる皮ふ症状で苦しみ、命をおとすことさえありました。現代ではハウスダスト、ダニ、花粉、アレルギー、薬の副作用などによる皮ふ症状に悩む方が増えています。
また、皮ふは直接見える場所であるために人の目が気になったり、持続するかゆみが気になったりしてストレスを感じる方も多いです。
皮膚科では皮ふの状態を直接目で見て観察でき、検査や処置などの適切な方法を探ることができます。また、内臓の病気が皮ふ症状としてあらわれることもあり、皮膚科から適切な診療科に紹介することもあります。
昔から現在まで、皮ふについては日常生活に近い悩みのひとつです。お悩みや不安がありましたら、皮膚科への受診をおすすめします。
- 〈 皮ふについて 皮膚科専門医からのアドバイス 〉Q:すり傷や切り傷などのケガをした時の対処法を教えてください。
- A:皮膚科専門医からのアドバイス
ケガをしたときは、水道水で洗い流すことをおすすめします。浅い傷なら、洗い流すだけでも良いです。擦れて痛いようなら外用剤をぬってガーゼで保護します。当院皮膚科を受診していただくと適切な外用剤を処方いたします。
Q:寒くなるにつれて、あたたかい料理を食べたり暖房器具を使ったりすることが多くなります。やけどをした時の応急処置を教えてください。
- A:皮膚科専門医からのアドバイス
流水で流したり保冷剤で冷やしたりします。すり傷や切り傷の時と似ているところもありますが、やけどの深さによっても対応が異なりますので、当院皮膚科に受診いただくことをおすすめします。
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上記は井上病院皮膚科の広報誌「ひふのたね」第1号からの転載です。